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2020年01月28日

牛たん「ねぎし」で呑みたい

仕事で訪れた街に「ねぎし」があると嬉しい。さっき昼飯を食べたのに、つい入ってしまったりする。牛たん5枚に麦めし、とろろ、お新香、テールスープ。1450円の「ねぎしセット」は、定食として完璧すぎる。

ねぎしで牛たんを知った私のような人間にとって、牛たんといえば「定食」だ。だが、仙台では酒のつまみとしても親しまれてきたという(ねぎし公式HPより)。

改めてねぎしのメニューを見返してみる。なるほど、酒類がかなり充実しているようだ。

そうか、ねぎしで飲むという手があったか。

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榎並紀行

NORIYUKI ENAMI

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1980年生まれ。ライター、編集者。編集プロダクション「やじろべえ」代表。アメリカで生まれたりしましたが英語は話せません。ぽっちゃりしています。

金曜の16時、会社から最寄りのねぎしである御茶ノ水店を訪れる。居酒屋よろしく2時間ほど居座るつもりなので、混雑しそうな時間帯は避けた。

 

 

ねぎしといえば、このライブ感。オープンキッチンで、おれの牛たんが今まさに焼かれ、育っていく過程を見守ることができる。

 

 

さて、まずはメニューを吟味し作戦を立てよう。酒は何があるのだろう? ビール、ワイン、ハイボール、レモンサワー、ウーロンハイ、そして冷酒か。なるほど全部あるな。それぞれにマッチしそうな一品メニューも充実している。これはいかようにも攻め手がありそうだ。

 

 

というわけでまずはビールと

 

 

「ブラッキー」「スパイシー豚旨辛焼き」をオーダー。

 

どちらも、ビールに合いそうな「味の濃い肉」だ。ブラッキーは牛たんと並ぶねぎしの人気メニュー。個人的にはむしろ、牛たんより好きだったりする。

 

 

アメリカンビーフの旨い脂と、にんにくのきいたパンチのある特製タレ。一皿でコメが無限に食える(無限はうそだが3杯は軽い)暴力的なおかずなのである。

 

 

本当は麦めしの上にブラッキーをのっけてわしわし食らいたいところ。しかし、それではいつもの定食になってしまう。己の中の食いしん坊を制し、あえてビールのアテとして愉しむ。コメは締めにとっておくとしよう。

 

初めてのねぎし飲み。その満足度を最大化するため、今日は構成というものを大切にしたい。

 

 

しかし、その決意はすぐさま揺らぐ。スパイシー豚旨辛焼き。こいつも、なかなかコメ欲を誘発する逸品だ。私はすかさず追加のビールをオーダーし、コメを食えよ~とはやし立てる凶悪な旨辛を制した。

 

 

ふう、あぶないところだった。

 

 

ちなみに、2杯目のビールは「COEDO」。ワールドビアカップでの受賞歴もある、埼玉県川越市のクラフトビールだ。私は埼玉が地元なので馴染み深い地ビールなのだが、これがねぎしのグランドメニューに採用されていることは最近知った。世界の有名な賞をとるより、ねぎしに選ばれていることの方が私的には誇らしい。

 

 

脂っこくなった口を特製「おみ着け」でリセットし、次はレモンサワー、ハイボールあたりに移行する。

 

つまみは「鶏ジューシー焼」だ。

 

 

でかいなおい。そして、見るからにジューシーである。名は体を表すにもほどがある。

 

 

ここで問題です。私はこの鶏をレモンサワーでいくでしょうか? それともハイボールでしょうか?

 

 

正解は「両方」でした。

 

思わず世界一しょうもないクイズを出してしまったが、鶏ジューシー焼はボリュームがあるのでこれくらいの量の酒は余裕で消費するのである。

 

 

あまりの旨さに昇天している写真が撮れてしまった。題名「末路」。

 

 

酔いが回ってきたが、まだ中盤戦だ。ワインにスイッチしよう。イタリア半島北東部・サンマリノ共和国の「カステリサンマリノワイン」の赤。

 

 

合わせるのは「チョレギサラダ」と「ごろごろビーフシチュー」だ。ここまでバシバシ組み合わせがハマってきているが、またまた「正解」を出してしまった。

 

 

これが・・・マリアージュ・・・。

 

真打ち・牛たん様の登場

ところで牛たんはいつ出てくるのか? 牛たんファンの皆様は焦れていることと思う。 主役不在でも存分に満足できてしまうところがねぎしの凄さなのだが、そろそろご登場いただこう。

 

ねぎし名物「牛たん三種盛り」である。

 

 

ねぎしが誇る「白たん(厚切)」「白たん(うす切)」「赤たん(うす切)」の盛り合わせだ。

味の濃い肉たちもいいが、塩コショウでシンプルに勝負する牛たんは、やはり「別格」という感じがする。

 

 

そんな、ねぎしの横綱である牛たんには、やはりこれ。満を持して日本酒をぶつける。まさに千秋楽結びの一番である。すでに胃袋は時間いっぱいだ(早く食いたいということです)。

 

 

牛一頭からわずか9枚しかとれないという白たんを、こんなに分厚く切ってしまっていいんだろうか?

 

 

いいに決まっている。

 

麦とろ飯という最高の締め

というわけで、酒と肉を存分に堪能した。

いつもなら締めのラーメン屋へと繰り出すところだが、ねぎしにはこれがある。

 

 

ねぎし、もう一つの看板・麦とろ飯セットだ。「麦めし」「とろろ」「テールスープ」「漬物&味噌なんばん」という最高のメンバー。牛たんという強烈な個を照らす存在にもなれるし、牛たん不在でもカルテットとして戦える。そう、MAXと安室奈美恵なのである。

 

 

とろろに使われる大和芋には、食材の消化を助けるアミラーゼが豊富に含まれているという。肉と酒を食らいまくった宴の締めとしても最適ではないか。でも、そんなこと本当はどうでもよくて、麦とろ飯はただただ旨いから最高なのである。

 

 

ちなみに、同行してくれた社員の小野くんは、麦めしに温玉をオンし、白たんをディップするという芸術的なコンボを決めていた。やるな、部下め。

 

 

テールスープもしっかり飲み干し、大満足である。

ちなみに金額は8950円と、ねぎしではかつて見たことのない会計になった。ただ、実際には2人で飲み食いしているので1人あたまは4500円と、やや予算高めの飲み会くらい。

 

よって「ねぎしを飲み屋として使う」はコスパ的にも十分にアリである。これからも積極的にねぎしで飲んでいこうと思っている。ただし、ねぎしでは普通に飯を食っている人の方が圧倒的に多いので、迷惑にならないようにね。

 

今回の「やりたいこと」にかかった金額

飲食費 8950円
8950円