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2020年04月12日

床屋のひげ剃りをしたい

外出自粛で人と会わないのをいいことに、奔放にひげを伸ばしている。2週間で、なかなか立派に育った。豊作である。近年まれにみるこのモジャモジャを電気シェーバーなどで収穫してしまうのは味気ない。

そこで、かねてから憧れていた「床屋のひげ剃り」に挑戦してみた。

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榎並紀行

NORIYUKI ENAMI

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1980年生まれ。ライター、編集者。編集プロダクション「やじろべえ」代表。アメリカで生まれたりしましたが英語は話せません。ぽっちゃりしています。

血染めのレビューにびびる

 

 

さっそく「床屋カミソリ」を購入した。

使い捨ての刃を着脱して使うタイプ。15枚入りの替刃とセットで6828円だ。

 

「初めての時は、持ち方や刃の角度がわからず出血しました」

「慣れるまで、ちょっとした切り傷はつきものです」

 

など、レビューでは多くの人がもれなく血を見ていてびびる。

しかし習得すれば、床屋の顔そりあとの爽快感を自宅でいつでも味わえるのだ。

 

 

 

シャキンと出てくる替刃は進撃の巨人みたいでかっこいい。

なお、ビギナーは横滑り防止がついた「プロガード」を選ぶといいようだ。

 

 

 

シェービング用ソープをお湯でとき、アナグマの毛の「ひげブラシ」で泡立てる。

あったかい泡で顔をシャワシャワやられる気持ちよさは、床屋派の人なら分かってもらえるだろう。

あれが家でできるのだ。

 

 

 

まずは、あったかいおしぼりで肌をしめらせ、ひげをやわらかくする。

 

 

 

なお、あったかいおしぼりは最近買った「タオルウォーマー」で量産できる。

これを導入してから我が家のQOLが各段に上がったのだが、そのすばらしさについては別の機会に述べたいと思う。

 

やっぱ怖い

 

 

 

シェービングクリームをたっぷり塗り込む。

さすが2週間もののひげ。よく泡立つぜ。

 

 

 

しかし、肌に刃物を突き立てるのはやはり怖い。

 

ひげをしっかり剃りこむには肌に対して刃をやや斜めに入れていく必要があるが、皮膚ごともっていかれそうでなかなかできない。刃の側面でさわさわとひげをなでるだけの、文字通り不毛な時間がしばらく続く。

 

「皮膚を引っ張って、たいらにすると剃りやすいよ」

 

焦れた妻のコーチが飛ぶ。

 

 

 

実践してみると、おお!ジョリジョリと気持ちいい手ごたえ。

 

 

 

口ひげは内から外に。

 

 

 

あごひげは下から上に。

 

深剃り感が気持ちいい

 

顔そりに詳しい妻のアドバイスのおかげもあり、めきめき上達していく。

いったん覚悟が決まるとコツをつかむのも早い。

 

ワンアクションでおもしろいように深剃りできる。クセになる爽快感だ。

電気シェーバーだとただの「作業」だが、“床屋のひげ剃り”は「趣味」になり得る楽しさや奥深さがあると思う。

 

 

 

進捗50パーセント。あしゅら男爵みたいでイカす。

 

しばらくリモートワークで人と会わないのだし、ここでやめたっていい。ビデオ会議は横顔でやり過ごそう。

 

家時間を楽しむ遊び心が、いま求められている(たぶんこういうのじゃない)。

 

 

 

冗談はさておき、残り半分を剃る。

 

 

 

人中はぶたで

 

 

 

口横はキス顔できれいに剃れます。

 

 

 

ツルツル!

 

もみあげだけうまく剃れず無駄なワイルド感が残ったが、出血もなく全体的にいい仕上がり。出かけられずに溜まったフラストレーションが一気に吹き飛ぶ爽快感だ。

 

また、たっぷりとたくわえてから一気剃りしよう。2週間後が待ち遠しい。  

 

今回の「やりたいこと」にかかった金額

カミソリ&替刃(15枚セット) 6898円
シェービングソープ 1430円
髭ブラシ&石鹸ボウル・スタンドセット 2798円
11126円